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2021.09.04 | ブログ

子ども部屋という議論④

こんにちは。

Renogieの小林奈保子です。

 

今回は、子ども部屋という議論の4回目、

最終回です。

子ども部屋という議論①→https://renogie.com/blog/158/

子ども部屋という議論②→https://renogie.com/blog/162/

子ども部屋という議論③→https://renogie.com/blog/185/

 

子ども部屋という議論①で、

リフォームの際、子ども部屋の型はどのようなものとすることが望ましいのか、

という疑問を取り上げ、ここまでお話してきました。

子ども部屋の型(個室、寝室と勉強は別、同性の子どもは同室など)には色々ありますが、

リフォームとなると、ご両親の教育方針だけでなく、

元々の間取りの形、スペースの大きさ、金額面なども考えていかなければならないので、

なかなか理想の型には手が届かないこともあるかもしれません。

 

しかし、今回、本を読んで、

①子どものプライバシーに配慮した空間の有効性、

②子どもたちが精神的に成長していけるような機会を、子ども部屋から生み出すということの大切さ、

に気づき、子ども部屋のリフォームに関わる際には、これらの気づきを一つの視点として、

取り入れていきたいと感じました。

子ども部屋が密室空間とならないよう、空間的に工夫するケースもよく聞きますが、

(引きこもりにしないために、リビングから子ども部屋の気配が分かるようにするなど)。

北浦によると、子どもの自律や個の確立のためには、

子どものプライバシー(一人になれる居場所)を認める、

親の積極的な態度が必要なのだそうです。

加えて、プライバシーが確保されている部屋だといっても、

子ども部屋は、親子のコミュニケーションがとりやすい環境であることが望ましいということです。

一般的に、家族のコミュニケーションの場はLDKとされがちですが、

幼い頃から、子ども部屋を親子のコミュニケーションの場としていくことで、

子ども部屋は子どもの成長と親子の絆を支える、効果的なツールとなり得るのです。

今回のレポートを、子ども部屋リフォームの際の参考にして頂けますと、嬉しいです。

 

参考にした本:北浦かほる『住まいの絵本にみる子ども部屋自律をうながす空間の使い方』井上書院、2014

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